Frailty=虚弱
フレイルとは、体や心の余力が減り、身体的、心理的、社会的な機能が低下した状態のことを言います。
「フレイル」とは、健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)の中間の状態として、日本老年医学会から2014年に提唱されました。多くの高齢者は健常な状態から、筋肉量の減少や筋力が衰える「サルコペニア」という状態を経て「フレイル」となり、要介護状態に至ります。
フレイルの3つの要素
長期間放っておくと要介護状態になる危険性が高くなります
フレイルは悪循環します!
「体力・筋力(身体機能)」の低下は,買い物に出るなどの「活動性」の低下を招きます。
さらに「人と接する機会(社会性)」が減少し,「食生活のバランス」も悪くなり,ますます身体が衰え,「判断力や認知力など(精神機能)」が低下します。
このような悪循環により,全身の虚弱化が進行します。
もしかしてフレイル?
フレイルチェックリスト
意図しない半年間で2~3kg以上の減少
(ここ2週間に)わけもなく疲れた感じがある
握力測定(男性<26kg,女性<18kg)
(ペットボトルのキャップが開けにくい)
以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思う
(信号が青で渡り切れない)
散歩などの運動を週1回以上していない
☑ 3つ以上でフレイルの疑い
☑ 1~2つでプレフレイル
出典:Fried, L. P, et al. J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 56(3) . M146-56. 2001 より作製
フレイルを予防しましょう
1. 体重減少に要注意 「メタボ対策」より「フレイル予防」!
体重減少はフレイルを早期に発見できるもっとも重要で手軽な指標です。「低体重(やせ)」になっていないかこまめに体重を測りましょう。
2. 筋力の衰えに注意 何もしないと筋力は衰えます!
たんぱく質を含んだバランスの良い食事をとり、適度な運動が重要です。
3. 早めの気づきが大事!
早めの気づきと取り組みが重要です。やりたいこと、好きなことを続けるために今できることから始めましょう
予防のための3つの柱
栄養(食・口腔機能)・運動・社会参加の3つの柱は、お互いに影響し合っています。
どれか1つだけ取り組めば予防できるのではありません。3つの柱をうまく自分の生活に組み入れていくことが大切です。